私は高校2年生の夏から、ニュージーランドのNapierにあるNapier Girls’ High Schoolに1年間留学しました。

Napierは海沿いの美しい街で、夏になるとクルーズ船が訪れる観光地でもあります。

私がこの街を選んだ理由は、何よりもNapier Girls’ High Schoolに通いたかったからです。

学校選びの条件として、①寮があること、②女子校であること、③自然が豊かなこと、を重視しました。

いくつか候補はありましたが、その中でも写真で見た水色の校舎や街並み、近くのビーチに惹かれ、Napierを選びました。

学校生活と授業

Napier Girls’ High SchoolはYear 9〜Year13の生徒が通う全校生徒約1,000人の学校です。

私はYear12のTerm3からYear13のTerm2まで通いました。授業は日本と異なり1日5時間で、5〜6教科を自由に選択できます。

Year12ではESOL(英語が母語でない生徒向け)、数学、総合科学、美術、体育、写真を履修。Year13では英語、数学、物理、化学、日本語、そして自習時間(Study Period)を選びました。

最も苦労したのは、ペア・グループワークです。特にPEの実技や実験の授業では友達とクラスが合わなかったり、友達が休んでいたりするとペアがいないこともありました。
しかし先生やクラスメイトはとても親切で、グループに入れてくれたり、わかりやすい英語に言い換えて説明してくれたりしました。

一番良かった点は、自分の興味ある教科だけを選んで学べたことです。日本の学校では全教科を学びますが、NZでは数学や化学、物理など好きな分野に集中できたのが嬉しかったです。

留学生との交流と学校行事

Napier Girlsには20〜40人ほどの留学生がおり、半数はドイツから、その他は日本、タイ、中国、香港などアジア各国から来ていました。

Term3とTerm4では、現地生が試験期間中に留学生向けのアクティビティがあり、Napier周辺やRotorua・Taupo、Wellingtonなどに連れて行ってくれました。

特に印象深かったのはRotorua・Taupo旅行で訪れたHobbiton Movie Setです。映画を観ていなくても楽しめる美しい景色に感動しました。

その後、Term1には新しい留学生向けの旅行で再びHobbitonを訪問。2回目は映画シリーズを全て観た後だったので、さらに深く楽しめました。

将来NZを訪れるなら、絶対におすすめしたい場所です。

Hostelでの生活

私はホームステイではなく、学校併設のHostelに滞在しました。約150人の生徒が住んでおり、Year12では3〜4人部屋、Year13では個室を利用しました。

外出は2人以上、帰宅は午後5時まで、学年によっては就寝時にスマホやPCを回収されるなどルールは多めでしたが、学校まで徒歩0分、食事付き、友達と常に一緒に過ごせるなど多くのメリットがありました。

就寝前のフリータイムには友達の部屋でゲームやカラオケ、鬼ごっこ、英語の発音練習などを楽しみました。

放課後と休日

放課後はセーリング、水球、卓球の学校チーム、そして地元クラブのスカッシュや卓球にも参加しました。

NZにはタッチラグビー、ネットボール、射撃、Waka Ama(マオリのカヌー競技)など日本ではあまり馴染みのないスポーツも多くあります。

スポーツのない日や休日は友達と街へ出かけ、アジア食材店やバブルティー店によく行きました。ほぼ毎日街に行っていたため、友達から「よく飽きないね」と言われるほどでしたが、英語を話す機会にもなり、楽しく過ごせました。

夏休みの南島ツアーとファームステイ

12〜2月の夏休みはNapierを離れ、まずは約2週間の南島ツアーに参加しました。

クライストチャーチやクイーンズタウン、Te Anauの湖、滝やクジラ観察など、多くの絶景を堪能。

特にTe Anauの水色の湖と紫の花の組み合わせは絵画のように美しかったです。

その後は北島西部のPalmerston North近くでファームステイ。

空港で荷物が破れるハプニングもありましたが、馬やポッサムの世話、卵の回収などを手伝いながら、賑やかな家族と過ごしました。

クリスマスや新年は親戚や友人が集まり、NZのお菓子作りや部屋の飾り付けも体験しました。

語学学校とイースター

1月からは語学学校にも通い、特にスピーキング力向上に取り組みました。クラスには移住してきた大人も多く、Napierの学校とは異なる雰囲気で学べました。

Term1とTerm2の間のホリデーには再びファームを訪問し、イースターエッグ探しやチョコレート投げなど、日本では体験できないイベントを楽しみました。


最後に、この留学を支えてくれたKanaさんに心から感謝します。

Kanaさんの助けがなければ、破れたバッグも病院の受診も放置していたかもしれません。

ドライブで訪れたビーチや丘も忘れられない思い出です。

将来ニュージーランドを再訪する際には、ぜひまたお会いしたいです。本当にありがとうございました。

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