高校留学を終えた後の進路は、日本の学校への進学、ニュージーランド国内での進学、他国での進学、そして日本での就労といったところに分けられます。教科選択の際はもちろん、高校留学を実現することを決定する時点でも、進路を視野に入れる必要があります。当ページにて進路別の情報を確認の上、検討されてください。
日本の学校への進学を希望する方
ほとんどの学生が「帰国子女枠」、「自己推薦枠(呼び方は様々)」、「AO入試」 を利用し、日本の大学や専門学校を受験、進学されます。
ただ、「帰国子女枠」は、海外に行っていた全ての学生が利用できるわけではありません。一般的な適用条件は“2年以上現地校へ通学していたこと”になりますが、中には3年間の通学が必要なケースや、親の赴任による留学ではない“単独留学生”は該当しない、としているケースもあります。
また、「現地高校卒業資格を保持していること」という条件も、ニュージーランドの教育システムに当てはめた場合には、「NCEA Level 3を取得していること」「University Entrance Qualificationを取得していること」「Year 13まで在籍していること」の3パターンの解釈があり、この点も大学によって異なります。その他、もちろん、受験方法や時期も学校によって大きく異なりますね。
そのため、希望の大学・専門学校等が既にある場合には、早めに情報を収集し、必要な条件を把握されておくことが大切です。または、University Entrance Qualification取得を目標に留学を頑張っておくと、選択肢が広がります。
ニュージーランドでの進学を希望する方
ニュージーランドの高等教育機関は、大学(University)と、大学と並ぶ国立高等教育機関である Te Pūkenga/ New Zealand Institute of Skills and Technology、そして、私立専門学校の3通りに分けられます。
NZ進学1 ~ 大学
ニュージーランドの大学(University)は全部で8校、全て国立です。
高校在学中に大学入学資格であるUniversity Entrance Qualification(以下UE)を取得する必要があります。UE取得の条件は、こちらからご確認ください。
また、UE を 取得されたからといって、必ずしも第一希望の大学・学部に入学できるわけではありません。 各学部の設定するポイント(クレジットとは異なります)に満たない場合には入学申込もできません。
この場合、他校への進学、そして編入という流れを推奨されることもあります。なお、高校在学中にUEを取得できなかった場合には、Foundation Course(大学進学準備コース)が準備されています。詳しくはお問合せ下さい。
ニュージーランドの8大学(University): The University of Auckland, Auckland University of Technology, The University of Canterbury, Lincoln University, Massey University, The University of Otago, Victoria University of Wellington, The University of Waikato
NZ進学2 ~ 大学と並ぶ高等教育機関
Te Pūkenga/ New Zealand Institute of Skills and Technology は、国内に16校舎を持つ国立の高等教育機関です。専門学校と訳すこともありますが、日本の専門学校とは異なり、総合大学のように複数の学部を開講しています。
大学 University より「即戦力養成」の要素が強いコースが多いのが特徴で、学士レベル(Bachelor・日本の大学修了と同レベル)コースがほとんどの大学に比べ、準学士(Diploma)やコース修了資格(Certificate)といった短期コースも充実しているのが特徴です。
なお、Te Pūkenga/ New Zealand Institute of Skills and Technology で学習した後 に、単位交換を行って大学への編入が可能であることも多いため、大学への直接入学が難しかった場合に、こちらの教育機関での学習から専門学習をスター トする学生も多くいます。
NZ進学3 ~ 私立専門学校
ニュージーランド全土に、様々な私立専門学校があります。日本人が考える”専門学校”と同様、各学校で専門とする分野が異なります。
例えば、キャビンアテンダントを含む観光業界で働く人を養成する観光業の学校、ホテルやレストランなど接客業界で働く人を養成する専門学校、コンピューター専門校、中には、ニュージーランドらしいワイン関係のコースを開講する学校や、アドベンチャーアクティビティーのガイドを養成する学校もあります。
大学や Te Pūkenga/ New Zealand Institute of Skills and Technology より狭い範囲に絞った専門コースを準備している学校が多く、短期間で資格を取得しやすいコースも多いのが特徴です。
他国の学校への進学を希望する方
進学を希望される国によって条件が異なりますので、早めの情報収集をお勧めいたします。
なおニュージーランドの現地校の中には、ニュージーランドの教育制度であるNCEAの他、世界的に知られているCIE、国際バカロレア(IB Diploma)を採用している学校もあります。
留学開始前の時点で将来的に他国への大学留学等が視野に入っている場合には、こういった教育システムが採用されている現地校を選択されるのも一案です。