小・中・高校 単身留学 体験談 ～ 中根萌花様

私は、高校生活の最後の一年間をネイピアの William Colenso Collegeで過ごしました。

最初は、高校二年生の時にトビタテ留学JAPANという文科省の留学支援プログラムに合格して3ヶ月だけの滞在の予定でしたが、NZの教育システムに惹かれて大学もこっちで進学することを決めました。

そのプログラムに応募する時は、申し込み用紙に利用するエージェントも記入しなければいけなっかたのですが、何しろ締め切りギリギリに準備を始めたので、何社か相談してみたなかで、すごく返信が早くて、親身に相談に乗ってくれたかなさんにお願いすることに決めました。

ネイピアという街は、小さいけどアートデコ調の建物が多く立ち並ぶとても可愛らしい街です。私のホームステイ先からはバスでは10分ほど、歩いても30分ほどで飲食店や洋服店があるエリアに行くことができます。

私がこっちに来てみて驚いたのは、小さい街にも関わらずお寿司屋さんが4,5軒もあることです。また、日本食を扱うアジアンスーパーマーケットもあります。街中にあるので気軽にいけて、日本食が恋しくなっても安心です。笑

私がとても気に入っているのは、街のすぐそばに海があって、友達とショッピングした後にビーチでランチを食べたり、お散歩したりできるところです。

夏になると毎日のように泳ぎに行ったり、キャンプをしたりとたくさんの楽しい思い出を作ることができました。

私の通っていた学校は、公立の共学でマオリ系の生徒が多い学校でした。また、サモアの子たちや、留学生もコロナが流行する前は多くいて、たくさんの人と関わり、彼らの文化を知ることができます。生徒主導で開催された留学生たちが自分たちの文化をシェアできるイベントもいくつかあって、私も南中ソーランを踊ったり寿司を全校生徒に振る舞ったりしました。

ニュージーランドの人たちはマオリの文化をとても大切にしていて、マオリの伝統的な建物が学校にあったり、全校集会ではマオリ語の歌を歌ったりと、生徒の学校生活にもマオリ文化は密接に関わっています。

オールブラックスが試合会場で踊って有名になったハカも、卒業式などの重要なイベントで目にすることができます。初めてハカを見た時は物凄い迫力で鳥肌が立ちました。

今では私もハカや伝統的なお祈りなどもできるようになりました。

授業は自分の得意な教科や、将来の夢に必要な教科を自由に選ぶことが出来ます。一番初めの学校のシステムなどが何もわからなかった時、かなさんがしっかりサポートしてくれました。私の場合はかなりアカデミックな時間割でしたし、現地の高校で最終学年からいきなり始めたので、なんとかやっていくのに必死でした。

でも、かなさんは日本人の生徒のサポート教員として私の高校にも在籍していたので、先生と掛け合ってくれたり、私が納得いくまで、進路や教科選択の相談に乗ってくれました。また、先生たちも助けを求めれば、しっかりとサポートしてくれて、解決後も気遣ってくれました。先生たちともとても仲良くなり、人間関係の相談など個人的な相談ができるまでになりました。

最終的には、先生たちやかなさんのおかげで、高校を無事に卒業、しかもDUX（首席）を取ることが出来ました。サポートしてくれたかなさんや先生たちには、とても感謝しています。

私の通っていたWilliam Colenso Collegeには、他の高校では珍しいdanceやoutdoor education（カヤックやハイキング、クライミング）なども教科として取ることが出来る点が魅力です。私もダンスの発表会に向けての練習や、カヤック旅行などを通じてたくさんの友達や先生との絆を深めることが出来ました。

日本に比べたら、全然マシだったのですが、ニュージーランドでもコロナの影響は大きく2,3ヶ月ほどロックダウンに入りました。

学校は全てオンライン授業で、スパーマーケット等も未成年は立ち入り禁止と徹底した対応で、すぐに感染者数は０になりましたが、やはりかなりストレスがたまる生活で精神的になかなかキツかったのを覚えています。

でも、ホストファミリーが、家の中だけでのパーティーを開いてくれたり、みんなで餃子を作ったり、映画を見たりと楽しい時間を過ごすことが出来ました。第一波の時も、第二波の時も、ニュージーランド政府はとても対応が早かったので、来年ニュージーランドに来ることを検討されている方には是非お勧めしたいです！